【荒磯親方 真眼】千秋楽は自分の得意フィールドに持って行けるか

[ 2019年9月22日 09:17 ]

大相撲秋場所 14日目 ( 2019年9月21日    両国国技館 )

遠藤(左)を攻める隠岐の海
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 優勝争いは最後まで盛り上がる展開となりました。その中でも隠岐の海はよくやったと思います。相撲のうまい遠藤が低く来るところで、あおりながら自分の懐に持ち上げていきました。相手に合わせることなく自分に合わせて来いという感じのスタイル。強引ですが、馬力が技術を上回りました。

 千秋楽は貴景勝戦ですが、手足が長いだけに貴景勝の低さに合わせられるわけがありません。「俺に合わせて来い」というぐらいの気持ちでないと勝機は生まれないでしょう。そういう意味で遠藤との一番はいい流れだったと思います。貴景勝からすれば、自分の低さで相撲が取れるか。どちらが自分の得意なフィールドに持ってこられるかがポイントになるでしょう。

 御嶽海が勝てば決定戦になります。私も決定戦の経験がありますが、感情を起伏させないことを意識して、自分のペース、リズムを守ろうとしました。千秋楽は精神的にも技術的にも体力的にも、自分のペースに持っていける力士が勝つとみています。  (元横綱・稀勢の里)

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