15歳森 女子リード最年少で準決進出!得意種目で雪辱

[ 2019年8月15日 05:30 ]

スポーツクライミング世界選手権第4日 ( 2019年8月14日    エスフォルタアリーナ八王子 )

<世界クライミング第4日 女子リード予選>準決勝進出を決めた森秋彩
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 男女リードの予選が行われ、女子の森秋彩(あい、15=茨城県連盟)が26人で争う15日の準決勝に進出した。前日13日に男子ボルダリングで金メダルを獲得した楢崎智亜(23=TEAM au)、女子ボルダリングで銀メダルの野口啓代(30=同)も順当に予選を通過した。

 心に巣くう魔物を振り払うように、代表最年少の森が軽快な動きで高度を稼いだ。1本目のルートを完登すると、2本目もゴール寸前まで到達。シニアデビューの今季、W杯でいきなり3位に入った得意種目で予選2位通過。「登る前は不安だったので、安心してホッとしている」と安どの表情を浮かべた。

 11日のボルダリングで予選落ち。悔しさを抱えたまま観戦した13日の準決勝と決勝が、森のハートに刺さった。「今までそういう舞台で戦うのはプレッシャーで嫌だったけど、出られるのは光栄と思った。見ていると楽しそうだった」。スポットライトを浴びて登るライバルの姿が、リスタートの糧になった。

 複合(20日)で7位以内&日本人最上位での20年東京五輪切符を見据える15歳には、リードでのメダルの期待が懸かる。「結果がついてくればラッキーって感じで、あまり気負わずにいきたい」。無心のアタックが、表彰台につながる。

 ▽リード 高さ12メートル以上の壁に設定された最長60手程度の課題をロープで安全を確保しながら6分の制限時間内に登った高さを競う。予選は2課題行い上位26人が準決勝に進出。準決勝と8人で争う決勝は1課題で行われる。

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2019年8月15日のニュース