大坂なおみ、課題はスライディング技術 土橋強化本部長語る「まだ精度は50%」

[ 2019年6月2日 20:34 ]

テニス全仏オープン ( 2019年6月1日    パリ・ローランギャロス )

試合後、会見で浮かない表情の大坂なおみ(撮影・小海途 良幹)
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 女子シングルス3回戦で、第1シードの大坂なおみ(21=日清食品)は世界42位のカテリナ・シニアコバ(23=チェコ)に4―6、2―6で敗れた。日本女子では04年の浅越しのぶ以来の16強入りを逃し、昨夏の全米、1月の全豪に続く4大大会3連覇も消滅。日本テニス協会の土橋登志久強化本部長(52)はスライディング技術の向上を課題に挙げた。

 赤土で足を滑らせるフットワークはクレーコートで勝つための重要ポイント。土橋強化本部長は「なおみのスライディングの精度は、まだ50%ぐらい。小さい頃からクレーで育っている選手とはまだまだ差がある。今のなおみはボールを打ってからスライドするので、外に大きく振られる。でも上手い人は打つ前にスライディングして、打つ時には止まっているので帰りも早い。それがコートを空ける差になっている」と指摘した。

 日本人として初めて世界ランキング1位で臨んだ4大大会。土橋強化本部長は「いろんなプレッシャーを背負い、勝ちたいと思ってコートに立っていたのは間違いない。それは尊重したい」と慮った上で「ナンバー1はそういう全てのものと戦う。男子で言えばフェデラーやナダルやジョコビッチ。なおみには、そういう選手と肩を並べてほしいので、いい勉強にしてほしい」と期待した。

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2019年6月2日のニュース