比嘉 首位キープ!“恵の雨”中断後に流れ戻した

[ 2019年6月2日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン第2日 ( 2019年5月31日    サウスカロライナ州 CCチャールストン )

<全米女子オープン>第2ラウンド、5番でバーディーを決め、キャディー(左)とタッチを交わす比嘉真美子。通算6アンダーで暫定首位
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 首位から出た比嘉真美子(25=TOYO TIRES)は雷雲接近による中断で流れを取り戻し、4バーディー、4ボギーの71で回って通算6アンダーで首位を維持した。勝みなみ(20=明治安田生命)、新垣比菜(20=ダイキン工業)、鈴木愛(25=セールスフォース)、成田美寿々(26=オンワードホールディングス)、岡山絵里(22=ニトリ)も決勝ラウンドに進出。76と崩れた畑岡奈紗(20=森ビル)は通算6オーバーで予選落ちした。

 日没時間が迫るなか、最終9番で3メートルのバーディーパットを沈めた比嘉は胸をなで下ろした。スコアは伸ばせなかったが、パープレーでしのいで単独首位をキープ。「ラッキーがいっぱいあって2日目を無事に終えられた。合格点をあげてもいい内容だった」と晴れやかな表情を浮かべた。

 雷雨を「恵みの雨」とし、約2時間の中断で流れを引き寄せた。午前スタートでスコアを伸ばした前日とは違って、風も強くなり気温も上昇する午後スタート。前半の12番でバーディーを奪ったが、14番で大会初のボギーを叩くとリズムを崩し、後半の1、2番で連続ボギーと失速。一時はトップの座をN・コルダに明け渡した。4番の第2打を打った後に中断のホーンが鳴るとドライビングレンジには行かず、パット練習のみに集中。再開後、いきなりバーディーパットを決めるなど3バーディーでイーブンに戻した。「中断はいい時間になった。自分自身で(流れを)変えられた」

 荒れたショットをパットでカバーした。6番で奥から長い距離を沈めるなど、要所で勝負強かった。「ターニングポイントでパーパットを沈められたのは、バーディーに匹敵するぐらいの価値」と自賛する。

 18ホールを回れたことで、第3ラウンドには十分の休養を取って臨むことができる。「本当に忍耐の一日だった。最初からサスペンデッドを想定していたので、18ホール回れてラッキー」と息をついた。1977年に全米女子プロ選手権を制した樋口久子以来、42年ぶりの海外メジャー制覇の快挙へ、日本の誇るショットメーカーには追い風が吹いている。

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