世界が認めた!大坂 日本勢初の「ローレウス賞」受賞

[ 2019年2月20日 05:30 ]

1月の全豪OPを制した大坂なおみ(AP)
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 世界のスポーツ界で活躍した個人、団体に贈られる「ローレウス・スポーツ賞」が18日、発表された。女子テニスで4大大会連覇を達成した世界ランク1位の大坂なおみ(21=日清食品)が、躍進した選手を対象とした「ブレークスルー賞」を受賞。同賞創設20年目の節目に、日本選手として初めて選出された。

 世界中から注目を集める大坂に、新たな勲章が加わった。スポーツ界のアカデミー賞と称されるローレウス・スポーツ賞。躍進した選手が対象となるブレークスルー賞に輝いた。男女の最優秀選手賞や、故障などを乗り越えた選手に贈られるカムバック賞など複数の賞(今年は個人、団体を合わせて12)がある中、日本選手の受賞は全カテゴリーを通じて初の快挙だ。大坂は「これまで一緒にいてくれた私のコーチングスタッフ、家族に感謝したい」などとコメントした。

 過去には05年に野村忠宏(柔道)、10年に国枝慎吾(車いすテニス)、11年に澤穂希となでしこジャパン(ともにサッカー)、18年に上地結衣(車いすテニス)がノミネートされるも落選。今年はカムバック賞で羽生結弦(フィギュアスケート)が候補入りしたが、受賞を逃した。

 大坂は昨年の全米、今年1月の全豪と4大大会を連覇。アジア勢で初めて世界ランク1位となった。初優勝からの連覇は、68年のオープン化以降では01年のカプリアティ(米国)以来史上6人目の偉業。初優勝を含まないグランドスラム連覇に限っても14年全米からウィンブルドンまで4連覇したS・ウィリアムズ以来だった。そのS・ウィリアムズは過去4度の最優秀選手賞を受賞。大坂は憧れの存在に、また一歩近づいた。

 12日にはサーシャ・バイン・コーチとの契約解消を発表。ドバイ選手権に向けた会見で「キャリアでの成功よりも自分の幸福感の方が大事」と意味深発言をして注目を集めたばかりだが、再び世界に話題を提供した。

 ▽ローレウス・スポーツ賞 ダイムラークライスラー、リシュモンが共同で創設し、第1回は00年にモナコで開催された。各年にスポーツ界で活躍した個人および団体を選出し「スポーツ界のアカデミー賞」と称される。受賞者にはカルティエがデザインした「ローレウス像」を授与。世界中のスポーツ・ジャーナリストの投票で候補者を選出し、各競技の元著名選手で構成されるローレウス・アカデミー会員の投票で受賞者を決める。最多受賞はロジャー・フェデラーの6回。

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