式守伊之助 襲名披露祝賀会「毅然たる態度で土俵を務めたい」デーモン閣下からもエール

[ 2019年2月11日 19:56 ]

<立行司第四一代 式守伊之助襲名披露パーティー>デーモン閣下(右)とトークする式守伊之助(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 大相撲の立行司、第41代式守伊之助(59=高田川部屋)の襲名披露祝賀会が11日、都内のホテルで行われ、尾車親方(元大関・琴風)、大関・高安(田子ノ浦部屋)、関脇・貴景勝(千賀ノ浦部屋)、関脇・玉鷲(片男波部屋)ら二所ノ関一門の親方、関取ら約450人が出席した。今年初場所の番付発表の昨年12月25付で、三役格・式守勘太夫から立行司に昇格した伊之助は「毅然たる態度で土俵を務めたい」とあいさつした。

 小学5年の時に大関・前の山のファンとなり、前の山が引退して高田川部屋を創設した1年後の1975年、中学卒業と同時に入門し、同年夏場所で初土俵。日々、トレーニングを積んでいることもあり、機敏な動きには定評があった。土俵上での裁き以外にも、土俵祭りの祭主などさまざまな仕事をこなさなければならないが「土俵の上が精神の安定する場所。自分の場所に来たなと思う」という。一切の雑念を持ち込まず「今まで培ってきたものを出せれば正しい軍配になる」という信念で軍配を握っている。

 この日は師匠の高田川親方(元関脇・安芸乃島)から冬用と夏用の装束、幕内・竜電、輝、十両・白鷹山からは軍配、印ろう、脇差しが送られた。デーモン閣下とのトークショーでは「次は(木村)庄之助(行司の最高位)の襲名で会いましょう」とエールを送られた。

 伊之助は現在、結びと結び前の一番を務めている。心がけているのは「立ち合いを公平にすること。バランスが崩れないようにすることが一番大事。そこに集中しないといけない」という。その上で「歴史に残る取組を演出する手伝いができれば」と抱負を語っていた。

続きを表示

2019年2月11日のニュース