日本勢は沙羅6位が最高 悪天候に「集中しきれなかった」

[ 2019年1月21日 05:30 ]

ノルディックスキー W杯ジャンプ女子個人第9戦 ( 2019年1月20日    山形市・クラレ蔵王シャンツェ ヒルサイズ=HS102メートル )

6位となり、引き揚げる高梨
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 日本勢は高梨沙羅(22=クラレ)が89メートル、94・5メートルの合計189・8点で6位となったのが最高だった。マーレン・ルンビ(24=ノルウェー)が96メートル、92・5メートルの198・7点で今季2勝目、通算15勝目を挙げた。伊藤有希(24=土屋ホーム)は11位、勢藤優花(21=北海道ハイテクAC)は13位、岩渕香里(25=北野建設)は22位、丸山希(20=明大)は29位、茂野美咲(32=CHINTAI)は30位だった。

 雪に加えて濃霧という悪条件。スタート位置からコーチの指示が「見えず、聞こえず」だったと高梨は言う。1回目は「気持ちに戸惑いが出て集中しきれなかった」と89メートル。しかし、同じ状況だった2回目は有利な向かい風にも助けられK点(95メートル)に迫る94・5メートルの好飛躍を披露した。

 6位に終わったが、表情は暗くなかった。蔵王で行われた団体戦を含む3戦では、計6回の飛躍のうち5回が90メートルを超えた。惨敗した13日までの札幌大会の後に取り組んだ助走姿勢の変更に効果があり、「安定して組めてきている。自分の探していたものは見つけられたのかな」と口にした。思い入れが強い国内開催だが、個人戦では3季連続の未勝利に終わった。それでも、今後につながるヒントを見つけた大会になった。

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