【村上武資の目】初戦苦戦の錦織 狙われたバック…早めに攻めるべきだった

[ 2019年1月16日 08:43 ]

テニス全豪オープン第2日 ( 2019年1月15日    オーストラリア・メルボルンパーク )

棄権敗退となったマイクシャク(左)と健闘を称え合う錦織(AP)
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 バックハンドでのクロスのラリーが多過ぎたことが苦戦の一因。積極的にダウンザライン(サイドラインに沿う軌道のショット)を打って攻撃の起点をつくりたかった。相手のボールがフラット系で、ダウンザラインが難しいのは分かるが、その中でもスライスを使うなどリスクを冒して早めに攻める必要があった。サーブにも工夫が欲しい。優勝したブリスベン国際ではスピンやボディーサーブ(真正面へのサーブ)のコンビがあったが、この日はバックが多く、そこを狙われた。

 相手のショット精度は素晴らしかった。3セットマッチならトップ15に入ってもおかしくない選手。最終セットに入る前にメディカルタイムアウトを取るなどして回復時間をつくるかと思ったが、何もしなかった。経験不足に助けられた感はある。錦織は自分の良さは攻めることだと改めて感じたはず。初戦で原点を思い出せたことはプラスになる。ネジを締め直して2回戦以降に臨んでほしい。(WOWOW解説者・元フェド杯監督)

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2019年1月16日のニュース