稀勢の里、和製横綱の重圧「幸せ」 モンゴル勢に感謝「成長させてもらった」

[ 2019年1月16日 16:54 ]

引退会見で涙を流す稀勢の里(撮影・村上 大輔)
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 大相撲の第72代横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)が16日、両国国技館で会見を開き、現役引退することを発表。相撲界を席巻するモンゴル出身力士へ感謝の思いを語った。

 稀勢の里は17年初場所で新入幕から73場所目にして初優勝。場所後に第72代横綱に昇進した。日本出身横綱の誕生は1998年夏場所後の3代目若乃花以来、19年ぶりとあって、日本中が「稀勢の里フィーバー」に沸いた。

 モンゴル出身力士全盛の時代に誕生した日本出身横綱には大きな期待がかけられた。重圧を一身に背負ったが、「あの声援の中で相撲を取れるということは力士として幸せな思いでした。本当にいい思い出です」と笑顔で述懐。

 ライバルであるモンゴル勢への思いを問われると「自分を成長させてもらったのも横綱・朝青龍関をはじめ、モンゴルの横綱たちだと思っているところもあります。稽古を見て、背中を追いかけて、少しでも強くなりたいという気持ちで稽古してきました」とし、「なかなか上に上がれなかった時も日馬富士関に声をかけてもらって、非常にいいアドバイスをいただいた。本当に感謝の思いでいっぱいです」と感謝した。

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