美帆、今季個人種目初優勝 一戸は男子1500M銀で個人種目初めての表彰台

[ 2018年12月9日 05:30 ]

スピードスケート W杯第3戦第2日 ( 2018年12月8日    ポーランド・トマショフマゾウィエツキ )

女子1500メートルで優勝した高木美帆
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 女子1500メートルは平昌五輪銀メダリストの高木美帆(日体大助手)が1分57秒32で制した。今季個人種目初優勝で、1500メートル通算7勝目。1000メートル、3000メートルを合わせ9勝となった。男子1500メートルは一戸誠太郎(ANA)が1分47秒38で2位に入り、個人種目で初めて表彰台に上がった。デニス・ユスコフ(ロシア)が1分46秒78で勝った。7日に行われた女子団体追い抜きでは高木美帆、高木菜那(日本電産サンキョー)佐藤綾乃(高崎健康福祉大)の日本が3分2秒49で優勝した。2季前からW杯で10連勝。男子団体追い抜きも土屋良輔(メモリード)一戸、ウイリアムソン師円(日本電産サンキョー)で挑んだ日本が3分47秒50で制し、2季ぶり2度目の優勝を果たした。

 《パシュート娘 圧勝で10連勝》 団体追い抜きの女子はW杯での連勝を2桁の大台に乗せた。2位のロシアに1秒61の差をつける圧勝。同種目では約2年前のW杯で勝って以来、世界距離別選手権で1度オランダに敗れたほかは表彰台の真ん中を譲っていない。「勝つことは一番の目標にしていたので良かった」と話したエースの高木美はさらに先を見据える。「日本がどう層を厚くしていけるかが大事だと思っている」と話した。

 《男子2季ぶりV》 日本の男子にとっては2年ぶりのW杯優勝だった。団体追い抜きを引っ張った一戸は「課題も残しつつも、うまく形になって優勝という結果になった。本当にうれしい」と五輪王者のノルウェーを下しての優勝に表情を緩めた。直後に女子がW杯10連勝をあっさり達成し“アベック優勝”も2年ぶりに実現。土屋は「自分たちも負けないようにやれば、世界トップの常連になれる」と自信を深めた。

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