ヤマハ発動機 清宮監督、今季限りの退任へ 後任は堀川HCの昇格が基本線

[ 2018年12月9日 05:30 ]

ラグビー 日本選手権兼トップリーグ 決勝トーナメント準決勝   ヤマハ発動機25―28サントリー ( 2018年12月8日    秩父宮 )

目を潤ませ、グランドを後にする清宮監督(撮影・吉田 剛)
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 ヤマハ発動機の清宮克幸監督(51)が今季限りで退任することが8日、有力となった。清宮監督は、ヤマハ発動機が入れ替え戦の末、トップリーグに残留した翌年の11年に監督就任。学生時代に実績のある選手が少ないチームを鍛えて再建を進め、15年には初の日本選手権優勝に導いた。さらにトップリーグでは14、16年度には準優勝するなどリーグ屈指の強豪に育てた。

 この日は、自身の古巣・サントリーとの決勝トーナメント準決勝で延長の末、惜敗。就任8季目の今季も悲願の初優勝には届かなかったが、「両チームとも持ち味を出し切った準決勝にふさわしい試合だった」と充実感もにじませた。

 チームの方向性も確立させたことで、後進に道を譲る考えを固めたとみられる。後任は堀川隆延ヘッドコーチ(45)の昇格が基本線。清宮監督は退任後もアドバイザーなど何らかの肩書でチームの強化に携わる見込み。W杯イヤーの19年は新たな形で日本ラグビー界の発展に寄与していく。

《スクラム完勝も守備網打開できず》 3点に泣いた清宮監督は「勝負の分かれ目はいくつもあるが、崩しきってノックオンがあったゴール前のシーン」と悔やみきれない様子だった。最大の武器=スクラムでは4度も相手反則を引き出す完勝。だが走力が落ちた後半は攻撃で守備網を打開できなかった。結果的に決勝PGにつながったSO清原のハイパントについても「セオリーはロングキックして全員でチェース。選手の(判断の)過ち」と珍しく批判した。

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2018年12月9日のニュース