貴景勝「貴乃花親方の教え忘れず 自分の幹として叩き込む 活躍が何よりの恩返し」

[ 2018年9月30日 14:36 ]

貴景勝
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 貴景勝が貴乃花親方の引退を受け「相撲を頑張らなくちゃ。相撲を頑張るしかないんで、自分に出来ることは相撲を頑張るしかないと改めて思いました」と“頑張る”を何度も繰り返し、胸中の思いを明かした。

 元横綱・日馬富士の引退相撲が30日、東京・両国国技館で行われ、花相撲の取組前に報道陣に対応した。

 親方から辞めることを伝えられた時の気持ちを聞かれ「貴乃花部屋の弟子だから、やっぱり言葉では難しいですけど、何ていうんですかね。(親方の)意思を引き継ぐことは自分にもできることですし、決まったことよりも、これからどういう風に師匠の弟子として頑張っていこうかなというのが自分にありました」と一言一言かみしめるように話した。

 貴乃花親方は会見で、自ら身を引くことが、弟子たちのためになると判断したことを引退の理由に挙げていた。

 「それを聞いた上で、土俵で一生懸命活躍することが師匠への何よりの恩返しになる。現役力士なので(自分の中で)相撲を磨いていかないといけないという結論になりました」

 既に気持ちは切り替えられているのかとの質問には「そんなことはないです。落ち込んでいないわけじゃない。でも、じゃあ(自分は)何ができるねん、と。(師匠の決断に)軽はずみに自分が口を出すことはできない」と話した。また親方の言葉で心に残っていることは?の問いには「ありますけど、言いたくないです」と胸にしまったままだった。

 貴景勝は小学生の頃から貴乃花部屋の相撲教室などに参加し師匠の教えを受けてきた。2人の間には師弟関係を超えた絆がある。

 「小さい頃から貴乃花親方についていくと思ってこの世界に入った。でも、それはこれからも自分の心の中で思っていればいいこと。今まで指導していたただことを、全部思い出しながら実践してやっていくだけ。今までもやってきましたけど、改めて強い気持ちを持ってやっていかなきゃと思う」と決意を口にした。

 そして「新しい部屋(千賀ノ浦部屋)になるからには、向こうの部屋の方針に対応していかないといけない。でも心の中では貴乃花親方の根本的な教えを忘れず、しっかり自分の幹として叩き込んでいかないといけないと思います」と前を向いて語った。

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2018年9月30日のニュース