パリの空に感謝 恵みの雨でナダルが順当4強入り

[ 2018年6月7日 23:01 ]

 恵みの雨で息を吹き返し、王者はすっかり元通りの強さを取り戻していた。

 降雨順延となり、第2セットの5―3から再開された準々決勝。試合はラファエル・ナダル(スペイン)の一方的な展開となった。再開後は3セット連取でディエゴ・シュウォーツマン(アルゼンチン)を下し、「最初の中断で流れが変わった。集中力をもって攻撃的にプレーできるようなった」とナダルは息をついた。

 11度目の優勝に向けて、前日は怪しい雲行きだった。「相手のプレーもよかったし、自分は下がりすぎて、守備的すぎた」。初の全仏8強入りで勢いに乗るに相手に押し込まれて第1セットを落とし、全仏での連続セット奪取記録は37で途絶えた。

 しかしパリの空はナダルに味方した。リードを奪われた第2セット途中で約1時間の降雨中断。「一度落ち着いて、考え直すことができた」とこの時間で冷静さを取り戻すことができた。再開後にリードを奪ったところで降雨順延となったが、雨雲も吹き飛んで快晴のこの日はストロークにも一層の迫力が加わった。

 第1セット終了時にトレーナーを呼んでテーピングを重ね貼りした手首についても「今年のパリは湿度が高いから汗が手にしたたってくるんだ」と痛みによるものではないと説明。準決勝のデルポトロ戦に向けて「しっかりと準備をしたい」とすでに臨戦態勢だった。

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2018年6月7日のニュース