ウォリアーズが3連勝で連覇に王手 デュラント43得点でV率100% キャバリアーズは崖っ縁

[ 2018年6月7日 13:26 ]

土壇場で3点シュートを決めて雄叫びを上げるカリー(AP)
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 NBAファイナルは6日(日本時間7日)にクリーブランドで第3戦を行い、ウォリアーズ(西地区2位)が122―102(前半52―58)で地元のキャバリアーズ(東地区4位)を下して3戦全勝。2年連続通算6回目の優勝に王手をかけた。

 第3戦ではケビン・デュラント(29)が爆発。43分出場してフィールドゴール(FG)を23本中15本、3点シュートを9本中6本、フリースロー(FT)を7本全部成功させてプレーオフ自己最多の43得点をマークした。103―100で迎えた第4Qの残り49・8秒には距離10メートルの“長距離砲”をサク裂させてダメ押しの3点を追加。「ショットクロックがほとんどなかったので遠かったけれどもシュートを打った。視野は開けていたからね。走りこんでシュートを失敗すると反撃にあうから思い切って打った」と大詰めでのビッグショットを振り返った。

 第2戦で33得点を挙げたステフィン・カリー(30)は出だしから得意の3点シュートを9本連続で外したが、98―97で迎えた第4Qの残り2分38秒には10本目で初成功。リードが6回も入れ替わったこのクオーターを27―21で制した。

 結局カリーはFG16本中、成功は3本のみで11得点。7試合ぶりに復帰したアンドレ・イグダーラ(34)は22分の出場で8得点を記録し、先発センターのジャベール・マギー(30)は14分で10得点をマークした。

 キャバリアーズは第2Q途中で最大13点をリードしながら後半のスコアは44―58。レブロン・ジェームズ(33)は47分出場して33得点、10リバウンド、11アシストを記録して今プレーオフ4回目のトリプルダブルを達成したが、それでもなお勝利には結びつかなかった。

 ケビン・ラブ(29)は20得点と13リバウンド、第1戦の土壇場でスコアを勘違いしたJR・スミス(32)は13得点を稼いだものの、土壇場では精彩を欠いて苦杯。ここまであまり出番のなかったロドニー・フッド(25)が26分出場して15得点をマークしたが、シューターのカイル・コーバー(37)は4本の3点シュートをすべて外して無得点に終わるなど、全員が機能する試合展開にはならなかった。

 NBAのプレーオフでは0勝3敗となったケースは過去131回あるが、シリーズを逆転したケースは皆無。キャバリアーズは2016年のファイナルでは1勝3敗から3連勝してウォリアーズを退けているものの、今年はついに“V率0%”という危機的状況に追い込まれた。

 ファイナルは4年連続の同一カードだが、キャバリアーズはここまでウォリアーズに対して7勝14敗。今ポストシーズンのホームゲームは過去9戦8勝だったが、その“聖域”さえも守ることはできなかった。

 <チーム記録>

 ▼FG成功率=キャバリアーズ(43・5%)、ウォリアーズ(51・9%)

 ▼3点シュート成功率=キャバリアーズ(29・0%)、ウォリアーズ(34・6%)

 ▼FT成功率=キャバリアーズ(76・5%)、ウォリアーズ(89・5%)

 ▼リバウンド=キャバリアーズ(47)、ウォリアーズ(37)

 ▼アシスト=キャバリアーズ(20)、ウォリアーズ(27)

 ▼スティール=キャバリアーズ(6)、ウォリアーズ(6)

 ▼ブロック=キャバリアーズ(5)、ウォリアーズ(4)

 ▼ターンオーバー=キャバリアーズ(14)、ウォリアーズ(11)

 ▼速攻ポイント=キャバリアーズ(11)、ウォリアーズ(19)

 ▼ペイント内ポイント=キャバリアーズ(58)、ウォリアーズ(54)

 ▼ベンチスコア=キャバリアーズ(23)、ウォリアーズ(26)

 <個人記録>

 ▼チーム最多得点=ジェームズ(キャバリアーズ=33)、デュラント(ウォリアーズ=43)

 ▼チーム最多リバウンド=ラブ(キャバリアーズ=13)、デュラント(ウォリアーズ=13)

 ▼チーム最多アシスト=ジェームズ(キャバリアーズ=11)、グリーン(ウォリアーズ=9)

 <2018年ファイナル成績と日程>

 ▼第1戦(5月31日)〇ウォリアーズ124―114キャバリアーズ●

 ▼第2戦(6月3日)〇ウォリアーズ122―103キャバリアーズ●

 ▼第3戦(6月6日)〇ウォリアーズ110―102キャバリアーズ●

 ▼第4戦=6月8日(クリーブランド)

 ▼第5戦=6月11日(オークランド)

 ▼第6戦=6月14日(クリーブランド)

 ▼第7戦=6月17日(オークランド)

 *日付は米国時間

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