羽生、全日本欠場を発表 五輪代表確実も最悪“ぶっつけ本番”

[ 2017年12月19日 05:30 ]

先月9日のNHK杯の公式練習中に転倒し右足首の外側じん帯を損傷した羽生
Photo By 共同

 日本スケート連盟は18日、14年ソチ五輪フィギュア男子金メダリストの羽生結弦(23=ANA)が、平昌五輪代表最終選考会の全日本選手権(21〜24日、調布・武蔵野の森総合スポーツプラザ)を欠場すると発表した。羽生は「全日本に向け、治療とリハビリに取り組んでまいりましたが、断念せざるを得なくなりました。今後は一日も早く、ベストな状態で練習に専念できるよう頑張りたいと思います」とのコメントを出した。

 羽生は先月9日、NHK杯の公式練習で4回転ルッツを跳んだ際に転倒し、右足首の外側じん帯を損傷。当初は「3〜4週間で元に戻る」と見込んでいたが、回復が遅れていた。今月14日には腱と骨にも炎症があり、氷上練習再開のめどが立っていないことを明かしていた。

 平昌五輪の代表入りは確実だ。本来は全日本選手権に出場しなければ選考対象とならないが、過去に世界選手権3位以内に入った選手が、ケガなどの理由で参加できない場合は特例で“救済”が認められる。世界ランキング1位などで選考基準も満たしており、代表選出に支障はない。

 だが、インフルエンザだった昨年に続いて2年連続の全日本選手権欠場で、五輪への臨戦過程は大幅に狂うことになる。今後、1月の四大陸選手権(23〜28日、台北)などの大会で試運転するか、ぶっつけで五輪本番に臨むかは未定。何より心配なのは五輪までにベストな体調に回復するのか。2連覇を狙う王者は窮地に立たされている。

続きを表示

2017年12月19日のニュース