藍 全英女子オープン出場へ 入院の父・優さんに吉報届ける

[ 2017年8月3日 05:30 ]

全英女子オープン3日開幕

練習場で韓国選手(左)と抱き合う宮里藍
Photo By 共同

 宮里藍(32=サントリー)が3日開幕の全英リコー女子オープン(英セントアンドリュース、キングスバーンズGL)に出場することを2日、表明した。1日に行われたプロアマ戦の最中に倒れて救急搬送された父・優さん(71)は入院することになったが、父を元気づけるためにも最後の全英に挑戦する。

 開幕を翌日に控え、宮里は午後から後半9ホールの練習ラウンドを行った。練習後には報道陣の取材に気丈な笑顔で対応。父・優さんの病状については「今は検査段階」と詳細は明かさなかったが、「最後の全英女子オープン。推薦をいただけたことを本当にありがたく思っているし、せっかくいただいたチャンスなのでしっかり生かしたい」と出場を明言した。

 練習ラウンド前には父の入院先を訪れた。「父の顔を見たら、思っていたよりも元気だった」と胸をなで下ろした。出場にあたって特別な言葉はなかったというが、「(病院に)“来るより練習に行け”みたいな感じだった。私も“分かってるよ!”という感じのコミュニケーションをしました」と父とのやりとりを明かした。

 前日は不安な時間を送った。宮里はプロアマ戦を途中で棄権し、母・豊子さんとともに病院で父に付き添った。日本から連絡してきた兄の聖志や優作には「大丈夫だから心配しないで」と様子を伝えたという。自身もゴルフに集中しづらい状況ではあるが、プロとしてメジャーの舞台に立つことを決めた。

 宮里は前週のスコットランド・オープンは今季最高の13位につけた。「自分の中で先週良いプレーができていたし、その流れで行きたいなと思っている」。14度目にして自身最後の全英。最高のプレーこそ、ゴルフの手ほどきをしてくれた父が喜んでくれることを誰よりも分かっている。

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2017年8月3日のニュース