藍もどかし41位終戦「届きそうで届かない試合だった」

[ 2017年7月18日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン最終日 ( 2017年7月16日    米ニュージャージー州ベッドミンスター トランプ・ナショナルGC=6732ヤード、パー72 )

最後の全米女子オープンを終え、父・優さん(右)とハグする宮里藍
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 最終ラウンドが行われ、36位から出た宮里藍(32=サントリー)は、2バーディー、4ボギーの74で回り、通算4オーバーの41位に終わった。

 追い求めた頂点には届かなかった。子供の頃から優勝を夢見てきた全米女子オープン最後の挑戦。上位争いができなかった宮里は「手が届きそうで届かない試合だった」と軌跡を振り返った。

 最終ラウンドは2バーディー、4ボギーの74。この日もグリーン上で苦しんだ。大きな声援を浴びた最終18番パー5。感傷を振り払い、プレーだけに集中したが、3パットのボギーで最後を飾れなかった。4ボギーは全て3パット。「すがすがしい気持ちと、グリーンで戦えなかった悔しさもある」と複雑な思いが入り交じった。

 娘の奮闘を見守った父・優さん(71)は「最後にどういうドラマがあるかと思ったけど、届かなかった。それでも小さい体でよく戦ってきた」とねぎらった。初挑戦の05年は予選落ち。09、11年の6位が自己最高だった。父は「戦いの 矛を納めし 我が娘 碇(いかり)を下ろす ふるさとの海(ベイ)」と一首読むと、戦いを終えた娘を笑顔で迎えた。

 「やっぱり魅力のある試合。年々レベルが上がってきている中で最後の年に4日間戦えたのは良かった」

 残すメジャーは2戦となった。全英リコー女子オープン(8月3日開幕、スコットランド・キングスバーンズGL)の前哨戦となる27日開幕のスコットランド・オープン(同ダンドナルドL)に出場を予定している。「課題はとにかくパッティング。全英は(グリーンが)違うので、気持ちを新たにやれると思う」。夢への挑戦はまだ終わらない。

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2017年7月18日のニュース