藍 トランプ氏所有コースで練習R 本人ビックリ幸先イ〜グル

[ 2017年7月12日 05:30 ]

13日開幕全米女子オープン

全米女子オープンの開幕に向けてコースで練習ラウンドを行う宮里藍
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 女子ゴルフのメジャー第3戦、全米女子オープンは米ニュージャージー州ベッドミンスターのトランプ・ナショナルGCで13日に開幕する。今季限りでの現役引退を表明している宮里藍(32=サントリー)は10日、ドナルド・トランプ米大統領が所有する開催コースで18ホールの練習ラウンド。トランプ大統領の別荘を臨む15番パー5でイーグルを奪うなど、順調な仕上がりを見せた。

 “夢舞台”での最後の戦いが始まる。中学生の頃に掲げた「全米女子オープン優勝」の大目標。宮里藍は本番を目前にし、「3年ぶりの出場なので、今年は凄く楽しみです」と大きな瞳を輝かせた。

 この日は18ホールの練習ラウンドをし、15番パー5ではイーグルを奪った。残り95ヤードからPWで放った第3打は、グリーン手前からそのままカップに吸い込まれた。打った本人も目を丸くし、父・優さんは「入っちゃったよ」と驚いた。母・豊子さんは「本番に残しとけばいいのにね」と笑顔。本番に向けて調整は順調だ。

 11度目の挑戦になるが、今回は過去とは大会の雰囲気が違う。トランプ・ナショナルGCは、ドナルド・トランプ米大統領所有のコース。宮里がイーグルを奪った15番のティーグラウンド左手に大統領の別荘がある。全米女子オープンは初開催で、大会中には“オーナー”が観戦を予定している。そのためコース周辺を警察車両が囲み、来場者全員に対してボディーチェックや持ち物検査が行われるなど、警備レベルが引き上げられた。

 だが、宮里は冷静。練習ラウンドを終えると「ティーショットはそんなにプレッシャーがかからないので、あとはセカンドとグリーン周り」と語った。6732ヤードと長いコースだが、フェアウエーは広い。ショットとショートゲームが鍵を握ると本番を見据えた。過去の最高順位は09年の6位。悲願のメジャー制覇へ向けて残り2日でさらに調子を上げていく。

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2017年7月12日のニュース