稀勢 高安に10番全勝で手応え 6日に本場所出場判断

[ 2017年7月6日 05:30 ]

9日初日名古屋場所

高安(右)と稽古する稀勢の里
Photo By 共同

 左上腕などの故障で夏場所を途中休場した横綱・稀勢の里が5日、愛知県長久手市の田子ノ浦部屋で新大関・高安と10番取って全勝し「いいんじゃないですか。動きも良くなってきた」と手応えを口にした。2場所ぶり3度目の優勝を目指す名古屋場所(愛知県体育館)の出場については6日に判断する見込み。2日の稽古を休むなど順調さを欠いたが、9日の初日を前に調子を上げてきた。

 前日も高安を相手にして7勝10敗と精彩を欠いたが、この日は立ち合いで当たり勝ちして、左四つ右上手で胸を合わせた寄りを中心に圧倒した。前日の稽古では動画で立ち合いなどをチェックして修正。復調気配に「いい感じ。少しのことで変わりますから。(ポイントは)腕がどうのこうのの問題ではなくて全体」とうなずいた。

 右上手を引けなくても左のかいなを返しながらの攻めなどで勝機を探った。相撲勘が徐々に戻ってきているようで、「(右上手を)引けなくても対応できた。そこが一番良かった」と収穫を口にした。

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2017年7月6日のニュース