宇良 居反りからの押し出しで初白星「ほっとした、というのはない」

[ 2016年11月15日 16:15 ]

大相撲九州場所3日目 ( 2016年11月15日    福岡国際センター )

 十両では宇良が、途中で十八番の「居反り」を見せて館内を沸かせる相撲で阿夢露を押し出し、初日を出した。

 本領発揮だ。警戒する阿夢露と土俵中央でお互いに頭を低くして探り合い。機を見て宇良が相手の左脇に潜り込んで、ぐっと持ち上げるように反った。決めきれなかったものの、そこから相手に背中を見せる形で体をくるっと一回転。正面を向くとすぐに今度は左腕をつかみ、とったりで横に崩しながら押し出した。

 「自分の相撲を取ろうと思った。(今場所初白星で)ほっとした、というのはないです」と、黒星先行の状況で喜びはない。

 業師の印象が強い宇良だが2015年夏場所のデビュー以来、唯一毎場所出続けている決まり手が「押し出し」。動き回って相手を崩し、押し切る持ち味が出た一番となった。

 宇良は先場所中に左手首を骨折し、場所後に手術。秋巡業も休んでいるだけに、正念場の九州となっている。

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2016年11月15日のニュース