豪栄、苦手の高安を1・3秒殺 会心立ち合いぶちかました

[ 2016年11月15日 05:30 ]

大相撲九州場所2日目 ( 2016年11月14日    福岡国際センター )

高安(左)を突き落としで下す豪栄道

 序盤最大の難敵を瞬殺した。豪栄道が先場所までの対戦成績で7勝12敗と苦手の高安をわずか1秒3で一蹴。大関獲りに燃える相手の勢いを、綱獲りに懸ける集中力で粉砕した。

 「相手より低く当たれたんじゃないですか。当たりがよかったから、相手のバランスが崩れた」

 会心の立ち合いだった。右腕を固め、高安得意の左差しを封じながら、突き上げるようにぶちかました。すかさず右から突き落とすと、自分より約20キロ重い177キロの巨体が膝から崩れ落ちた。

 日本出身力士18年ぶりの横綱誕生へ、漫画界も注目する。小学館「ビッグコミック」の11月25日号の表紙を似顔絵で飾った。豪栄道は「まあ、一生に一回」と素直に喜んだ。昨年の九州場所6日目から続いていた満員御礼がこの日で止まったが、旬の男は「一番一番集中して結果的にお客さんが入ってくれれば」と意気込んだ。2連勝スタートを切った大関が、綱獲りの九州を熱くする。

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2016年11月15日のニュース