昨季王者・キャブス、白星発進 ジェームズ、開幕戦でトリプルダブル

[ 2016年10月26日 12:03 ]

開幕戦でトリプルダブルを達成したキャバリアーズのジェームズ(AP)
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 NBAの16年シーズンが25日に開幕。オハイオ州クリーブランドのプログレッシブ・フィールドではワールドシリーズの初戦(インディアンズ対カブス)が行われたが、その真横にあるクイックン・ローンズ・アリーナではNBAの昨季王者キャバリアーズのチャンピオン・リング授与式が行われ、そのセレモニーのあとにニックスとの開幕戦がティップオフとなった。

 試合はキャバリアーズが117―88(前半48―45)でニックスを退けて白星発進。ファイナルでMVPとなったレブロン・ジェームズ(31歳)は32分の出場で19得点11リバウンド14アシストをマークし、自身通算43回目のトリプルダブルを達成して勝利に貢献した。

 NBA開幕戦でのトリプルダブルは2006年のジェイソン・キッド(当時ネッツ=現バックス監督)以来、10年ぶり。ジェームズはヒート時代にチャンピオン・リング授与式を2回経験しているが、その日に行われた開幕戦はいずれも勝利を収めており、“指輪”を贈られた試合では3戦全勝となった。

 ガードのカイリー・アービング(24歳)も第3Qの19得点を含めて29得点と奮闘。フォワードのケビン・ラブ(28歳)も23得点と12リバウンドを記録した。

 ただしベンチから出たシューティングガードのイマン・シャンパート(26歳)が第3Q、ニックスのクリスタプス・ポルジンギス(21歳=2メートル21)と激突し、脳震とうのような症状を引き起こしてダウン。シャンパートはアービングがベンチにいる間はポイントガード(PG)役を務めていたが、その役目をその後、ジェームズが請け負う緊急事態となった。

 キャバリアーズには実質的にPGは2人しかおらず、そのうちの1人で新人のケイ・フェルダー(21歳)も練習中に脳震とうを引き起こしたためにまだ出場できない状況。第2戦は敵地トロントでのラプターズ戦(28日)だが、選手のローテーションが少し難しくなってきそうだ。

 敗れたニックスは前半こそくらいついたものの、後半は43―69。リオデジャネイロ五輪で自身3つ目の金メダルを獲得したカーメロ・アンソニー(32歳)は30分の出場で19得点に終わった。

 ブルズから移籍のデリック・ローズ(28歳)は17得点。女性に対する暴行事件の被告として裁判に出廷した関係でプレシーズンゲームには1試合しか出場しておらず、チームメートとの連携はいまひとつだった。同じくブルズから移籍してきたセンターのジョアキム・ノア(31歳)と昨季グリズリーズとホーネッツでプレーしたコートニー・リー(31歳)はともに先発しながら無得点。先発5人が後半はまったく機能せず、総合力で上回るキャバリアーズをかき回すことができなかった。

 <チーム成績>

 ▼フィールドゴール成功率=キ軍47・9%、ニ軍36・8%

 ▼3点シュート成功率=キ軍37・1%(35本中13本)、ニ軍33・3%(27本中9本)

 ▼フリースロー成功率=キ軍73・7%(19本中14本)、ニ軍75・0%(20本中15本)

 ▼リバウンド=キ軍51、ニ軍42

 ▼アシスト=キ軍31、ニ軍17

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