奈紗“プロ初試合”2次予選に向け渡米 来季は米ツアー優先

[ 2016年10月13日 05:30 ]

<畑岡奈紗 渡米>米ツアー予選会出場のため成田空港から渡米する畑岡奈紗
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 米女子ゴルフツアーの来季出場権を懸けた2次予選会(20~23日、米フロリダ州)に出場する畑岡奈紗(17=茨城・ルネサンス高3年)が12日、渡米した。出発前に成田空港内で取材に応じ、予選会でレギュラーツアーの出場権を得られない場合、下部ツアーに挑戦する可能性があることを示唆した。

 畑岡はアマチュアとして日本女子オープンに優勝した権利で日本女子プロゴルフ協会に単年登録し、10日にプロ転向を表明したばかりだ。前日は茨城県内の自宅で休養し、夜中まで関係者に出す礼状を書いていた。「疲れは残っている」と言うが「気持ちを切り替えて、しっかり上位で通過できるように頑張りたい」と決意を示した。

 プロとして臨む最初の試合だが「特別な意識はない。でも日本女子オープンで勝った自信は大きい」と語った。畑岡は8月の1次予選会を4位で通過した。2次予選会で80位以内に入れば11月30日~12月4日にフロリダ州で開催される最終予選会に進む。最終予選会で20位以内に入れば来季ほとんどの試合に出場できる。

 国内の試合は母・博美さん(49)がバッグを担いできたが、2次予選会ではナショナルチームのガース・ジョーンズ・コーチ(44=オーストラリア)がキャディーを務める。畑岡は「心強いし、安心感がある」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 最終予選会に進出すれば、レギュラーツアー出場権を逃したとしても下部ツアー参戦の道が開ける。来季下部ツアーで年間3勝するか、賞金ランキング10位以内に入れば翌年のレギュラーツアー出場権を得られる。「どちらでやるか決めていないけど(日本より)米国の方が気持ちが強い」と話し、たとえ下部ツアーでも米国でのプレーを優先する可能性を示唆した。

 2次予選会が開催されるフロリダ州は松山英樹、石川遼、宮里美香ら米ツアーを主戦場とする日本人選手が拠点を置く。畑岡は「もしかしたらそう(フロリダ州が拠点に)なるかも」と笑顔で話すなど既に心は米国に飛んでいるようだった。

 ▽畑岡のプロ転向 日本女子オープンをアマとして初めて制し、ツアープロとしての単年登録申請を行った。17歳8カ月で、18歳3カ月でプロになった宮里藍を抜き日本女子ツアー史上最年少プロ

 ◆米女子下部ツアー 昨季は23試合が組まれた。日本人選手では森田遥が優勝1回、トップ10入り5回で賞金ランキング11位だった。有村智恵はトップ10入り8回で同15位。同10位以内に与えられるレギュラーツアーのシードに届かなかった。年間3勝達成者にも同シードが付与される。

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