室伏JOC理事が講演「初めに断ること大事」相次ぐ不祥事に訴え

[ 2016年5月1日 15:37 ]

 2018年平昌冬季五輪を目指すトップ選手や指導者を集めた日本オリンピック委員会(JOC)の合宿が1日、東京都内で行われ、講師を務めた陸上男子ハンマー投げの金メダリスト、室伏広治理事は違法賭博や大麻使用問題などスポーツ界で相次ぐ不祥事に触れて「全ては(誘惑を)断れないことから始まる。どんどんエスカレートして抜け出せなくなるので、初めに断ることが大事だ」と訴えた。

 室伏理事は「最初は『食事に行こう』、ドーピングもトップ選手の名前を挙げて『ライバルも使っているから』と言われる」などと例示し「スポーツへの信頼が失われかけている。指導者も気を付けて見てあげてスポーツ界全体で取り組まないといけない」と説いた。

 この日までの3日間の合宿にはスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅選手(クラレ)やフィギュアスケート女子の宮原知子選手(関大)ら約180人が参加。警視庁による暴力団の実態説明や競泳男子の松田丈志選手(セガサミー)らが五輪の経験を語る場も設けられた。

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2016年5月1日のニュース