笠 1打届かず2位に悔し涙「勝てなかった…」

[ 2016年4月25日 05:30 ]

表彰式で涙をぬぐう笠りつ子(右)左は優勝した大山志保、中はローアマの山口すず夏

女子ゴルフツアーフジサンケイ・レディース最終日

(静岡県伊東市 川奈ホテルゴルフコース富士コース=6367ヤード、パー72)
 単独首位から出た熊本出身の笠りつ子(28=京セラ)は72と伸ばせず、通算10アンダーの2位だった。

 最終18番。決めればプレーオフという8メートルのバーディーパットが無情にもカップをそれた瞬間、笠は天を仰いだ。自宅は被災し、父はキャディーとして大会に来たが、残る家族はテントや車中での生活が続いている。初日から首位を走り、地元・熊本を元気づけようと優勝を狙ったがかなわず「勝ちたかったけど、勝てなかった…」とホールアウト後は悔し涙をこぼした。

 それでも、最後まで諦めずに笑顔のプレーを貫き通した。「熊本の女子プロの底力が見せられたと思う」。出場した熊本県出身の全5選手が決勝ラウンドに進んだことには胸を張った。「もっと上に行きたいと思っている。またリセットして、来週から良いコンディションで挑めたらいいなと思う」と悔しさを糧に、リベンジを誓った。なお、大会中に選手らが行ったサイン会などで、ファンから総額214万4493円の寄付が集まった。

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2016年4月25日のニュース