五郎丸ポーズ誕生秘話 日本代表・荒木前メンタルコーチが明かす

[ 2015年12月22日 21:30 ]

神戸市内で講演する、ラグビー男子日本代表のメンタルコーチを務めた兵庫県立大の荒木香織准教授

 ラグビー男子日本代表のメンタルコーチを務めた兵庫県立大の荒木香織准教授(スポーツ心理学)が22日、神戸市内で講演し、選手に実践したメンタルトレーニングや、人気となった五郎丸歩選手のルーティンポーズ誕生の経緯を約500人の聴衆に“披露”した。

 荒木准教授は2012年にメンタルコーチとなり、今年のワールドカップ(W杯)での大躍進に貢献。キック前に両手を合わせる独特のポーズは、コンパクトさやリラックスできるかを五郎丸選手と一緒に考え、3年半かけて完成させたといい、「ルーティンの間は何も聞こえないし考えない。体が自然にキックを覚えている」と分析した。

 また、日本代表が15年に設定した目標は「主体性」で、ペナルティーゴールより得点の多いトライを狙ってスクラムを自ら選択し、逆転勝利をもぎ取ったW杯の南アフリカ戦を例に「適切な目標を設定し、達成に向けて努力できる環境が必要だ」と力説した。

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2015年12月22日のニュース