2500人が大横綱に別れ…北の湖前理事長、両国で協会葬

[ 2015年12月22日 19:04 ]

北の湖前理事長の協会葬で親族を出迎える親方衆や力士たち

 大相撲の第55代横綱で11月20日に62歳で死去した日本相撲協会の北の湖前理事長(本名小畑敏満、北海道出身)の協会葬が22日、東京墨田区の両国国技館で営まれた。

 親方や力士に加え、森喜朗元首相や鈴木大地スポーツ庁長官、元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏ら一般会葬を含め約2500人が参列し、歴代5位の24度の優勝を誇った大横綱との別れを惜しんだ。

 葬儀委員長を務めた後任の八角理事長(元横綱北勝海)は弔辞で「大相撲のさらなる発展に向け、協会員全員が一丸となって努力していくことが何よりの供養と、決意を新たにしています」と尽力を誓った。

 不祥事が続いた相撲協会の再建に向け、北の湖前理事長は土俵の充実を訴え続けた。横綱白鵬関は「天国から見守ってくれればと思う。今は土俵の上が熱い。このまましっかりと取り組んでいきたい」と神妙に話した。

 安倍晋三首相の弔辞は世耕弘成官房副長官が代読し「今でも目を閉じると、土俵上で威風堂々と圧倒的存在感を示す姿が浮かんできます」と強さを懐かしんだ。

 協会葬は二子山親方(元大関貴ノ花)以来、10年ぶり23度目だった。

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