錦織“因縁”チリッチに逆転勝ちで4強 大会連覇へあと2勝

[ 2015年10月9日 16:48 ]

準々決勝でチリッチに逆転勝ちした錦織(AP)

 男子テニスの楽天ジャパン・オープン第5日は9日、東京・有明テニスの森公園で行われ、連覇を狙う世界ランキング6位で第2シードの錦織圭(25=日清食品)はシングルス準々決勝で世界14位で第6シードのマリン・チリッチ(27=クロアチア)に3―6、7―5、6―3で逆転勝ちし、ベスト4進出を決めた。

 両者は10度目の対戦で、対戦成績は6勝3敗と錦織が上回っているが、昨年9月の全米オープン決勝では3―6、3―6、3―6で完敗。4大大会初制覇をあと一歩のところで逃した“因縁”がある。

 第1セット、錦織は第3ゲームで鮮やかなリターンエースを決めるなど3度のブレークポイントを握りながらもチリッチのサービスエースでしのがれると、第6ゲームではリターンミスが出て先にブレークを許す苦しい展開。1メートル98の長身から7本のサービスエースを決めたチリッチに対し、錦織はファーストサーブの確率45%と苦戦し、このセットを3―6で落とした。

 錦織は第2セットは徐々にサーブの調子を取り戻したが、チリッチも確実にポイントを重ねてブレークを許さず、双方がサービスキープする互角の展開。6―5で迎えた第12ゲーム、錦織は相手のミスでセットポイントを握ると、最後もチリッチのストロークがネットにかかって錦織がこの試合初のブレークに成功。7―5で第2セットを取り返した。

 第3セット、錦織はメディカルタイムアウトを取って右肩付近のマッサージを受けた後の第4ゲームで、チリッチのミスを誘ってブレークに成功。サーブを修正して主導権を握ると、サービスゲームを確実にキープして6―3で押し切り、逆転勝ちを収めた。

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