錦織 日本代表の世界制覇見据える「僕が強くなれば可能性」

[ 2015年9月25日 05:30 ]

寝具メーカーの新CM発表会でベッドの上に寝そべり、心地よさそうに目を閉じる錦織

 男子テニスの錦織圭(25=日清食品)が24日、都内で行われた寝具メーカーの新CM発表会に出席した。国別対抗戦のデ杯ワールドグループ(WG)入れ替え戦で残留を決め、2日前にコロンビアから帰国したばかり。この日は来年3月のWG1回戦で世界3位のアンディ・マリー(28)擁する英国と敵地での対戦も決定。錦織は個人での4大大会制覇のみならず、日本代表としての世界制覇も見据えた。

 全米オープンの初戦敗退でしぼんでいた錦織の心が活力を取り戻した。水を注いでくれたのは団体戦。WG残留を勝ち取ったコロンビア戦はチーム最年長の立場で臨み、後輩にもいつも以上に言葉をかけた。「チーム戦で、いいタイミングでモチベーションを得られた」。ラグビーW杯で奮闘する日本代表にも「自分たちに通じるものがある」と刺激を受けた。

 入れ替え戦と同日に行われていたWG準決勝では英国が37年ぶりに決勝に進出した。A・マリーがダブルスを含めて3勝を挙げる大車輪の活躍。その姿を見て錦織は「僕自身がもの凄く強くなれば日本が上にいく可能性も高まる」と感じたという。来年3月のWG1回戦はその英国と、敵地での対戦が決まった。「常に意識はある」というデ杯優勝への意欲も高まってきている。その前にまずは楽天ジャパン・オープン(来月5日開幕、東京・有明テニスの森公園)で連覇に挑む。今後は東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで「缶詰めになって練習する」という。「日本での大会でいい結果を残したい」と力強く答えた。

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2015年9月25日のニュース