吉田 苦闘の世界大会V16 試合後は涙「途中で負けるかと思った」

[ 2015年9月10日 12:39 ]

レスリングの世界選手権女子53キロ級で獲得した金メダルを手に笑顔の吉田沙保里(AP)
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 レスリングの世界選手権第3日が9日(日本時間10日)、米ラスベガスで行われ、53キロ級の吉田沙保里(32=ALSOK)は決勝でソフィア・マットソン(25=スウェーデン)を2―1で下し、世界選手権連覇を13に伸ばした。五輪と合わせた世界大会は16連覇。2001年からの個人戦の連勝は「200」に到達した。

 初戦の2回戦から危なげない戦いを見せていた吉田だったが、決勝では「かなり研究されていた」と第1ピリオドで0―1とリードを許す苦しい試合展開。それでも第2ピリオドでは必死に前に出て2―1と接戦を制して優勝を決めた。試合後は涙を流して感情をあふれさせ、「決勝は途中で負けるかと思った。でも負けたらダメだという気持ちと、前の試合で後輩の(登坂)絵莉が優勝したし、勝つことができてよかった」と話した。

 「負けたらどうしようと不安で仕方なかったが、勝てて良かった」と正直な心情も吐露。事実上出場が決定したリオデジャネイロ五輪へ向けては「自分のレスリングを追求しながら、タックルをもっと磨いて(五輪)4連覇できるように頑張ります」と誓いを立てていた。

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