江里菜「65」急浮上2位 マッチョ効果だ!9番300Y超ドライブ

[ 2015年3月15日 05:30 ]

原江里菜はこの日7つスコアを伸ばし笑顔で前週優勝のテレサルー(左)と抱擁する

女子ゴルフツアー ヨコハマタイヤPRGRレディース第2日

(3月14日 高知県香南市 土佐カントリークラブ=6217ヤード、パー72)
 PRGRと用具契約を結ぶホステスプロの原江里菜(27=NEC)がこの日のベストスコア65を出し、48位から首位と2打差の2位に急浮上した。オフの肉体改造で飛距離がアップ。ロングパットも入り、8バーディー、1ボギーで通算6アンダーまで伸ばした。マッチョに変身し、08年以来7年ぶりVを狙う。李(イ)知(チ)姫(ヒ)(36=韓国)が69をマークし通算8アンダーで単独首位。勝みなみ(16=鹿児島高)は73で通算3オーバーの49位で予選を通過した。
【第2R成績】

 ホステスの意地でリーダーボードを駆け上がった。カットラインぎりぎりの48位から出た原が8バーディーと量産。この日のベストスコア65で、首位と2打差に迫った。
 「久しぶりにロングパットが決まってくれた。前半3つ伸ばして楽な気持ちで回りたいと思っていたイメージ通りに回れたのも良かった」

 成績下位のため“裏街道”のインから出て、10、11番で3メートル前後のバーディーパットを入れ、15番もバーディーを奪った。予選落ちを気にする必要がなくなると一気にギアを入れた。1番で15メートル、2番で6メートルを沈めて連続バーディー。6、7番でも伸ばすと、8番は17メートルをねじ込み3連続バーディーと爆発した。

 PRGRとの契約は7年目に突入した。これまでシード選手は原1人だったが、今季からは藤本も加入。ホステス大会でのプレッシャーは少し和らいだ分、「自分より先に行かれると嫌だな」とプライドに火がついた。

 “No・1ホステス”の座を守るために磨いたのは体だ。飛距離アップを求め、オフに野球やアメリカンフットボールなど異競技のプロアスリートとトレーニング。3年前は一度もできなかった腕立て伏せは30回を2セット、スクワットは120キロ挙げられるようになった。体脂肪率は27%から22%に減少。鍛えた後、鏡の前で盛り上がった腕を見るのが日課になった。この日も9番ではボール落下地点が下り坂になっていたこともあり、300ヤード超のビッグドライブ。“マッチョ原”をアピールした。

 13年から続く連続予選通過は53試合。ツアーきっての安定感に足りないピースは08年NEC軽井沢72ゴルフ以来の優勝だけとなった。「優勝は意識したいけど、ミスしても落ち込まないように」。心穏やかに、ホステスVを自慢の腕でつかむ。

続きを表示

この記事のフォト

2015年3月15日のニュース