葛西 公式練習で自己最長225メートル 4選手が本戦へ

[ 2015年1月9日 23:31 ]

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は9日、オーストリアのバートミッテルンドルフでフライングヒルの個人第14戦(HS225メートル、K点200メートル)の予選が行われ、日本勢は予選免除の葛西紀明(土屋ホーム)を含めて4人が10日の本戦へ進んだ。

 葛西は公式練習で225メートルの自己最長記録を出した。伊東大貴(雪印メグミルク)は201メートルの162・2点で7位、竹内択(北野建設)は13位、小林潤志郎(雪印メグミルク)は23位で通過した。清水礼留飛(雪印メグミルク)作山憲斗(北野建設)は落選した。

 葛西が公式練習でHSまで飛び、5季前にプラニツァ(スロベニア)でマークした自己最長記録を1メートル上回った。それでも決して納得のいく出来ではなかった様子で「失敗ジャンプ。240メートルは飛びたかった」と顔をしかめた。

 今季初めて挑むフライングヒルに恐怖心を感じて狙っていた方向よりも上に飛び出してしまった。ただ踏み切りのタイミングは合わせて脚力をしっかりとジャンプ台に伝えることはできた。昨季に続く優勝が期待される本戦に向け「もっと伸びる」と意気込んだ。

 ▼葛西紀明の話 (自己記録を)1メートル伸ばした。でも240メートルは飛びたかった。飛び出しで、狙った方向よりも上に出てしまった。もったいない。

 ▼竹内択の話 このジャンプ台はフライングヒルの中では飛びやすい。踏み切りのタイミングは遅かったが、助走の滑りは悪くなかった。

 ▼伊東大貴の話 空中の感覚は良かった。フライングヒルはどこのジャンプ台でも200メートルは越えたいと思って飛んでいる。

 ▼小林潤志郎の話 予選よりも1回目の練習の方が良かった。助走の滑りで、もう少し直すところがある。

 ▼作山憲斗の話 失敗した。踏み切りのタイミングが遅れた。練習でちゃんと飛べたので、意気込んでしまった。

 ▼清水礼留飛の話 駄目。難しい。滑りも空中も、いい時のような感触がない。(飛躍に)高さも速さもない。(共同)

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2015年1月9日のニュース