新葉 来季“真央の代名詞”習得 女子初4回転トーループも視野

[ 2014年12月30日 05:30 ]

華麗な演技を見せる樋口

 フィギュアスケートの全日本選手権女子で04年2位の浅田真央以来、10年ぶりに中学2年での表彰台となる3位に入った樋口新葉(わかば、13=日本橋女学館中)が29日、取材に応じた。来季はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をプログラムに組み込む方針で、18年平昌五輪では成功すれば女子初の4回転トーループに挑戦する可能性も浮上。この日、長野市ビッグハットで行われたアイスショーには樋口、現役引退を発表した町田樹(たつき、24=関大)らが出演した。

 浅田以来の快挙を達成した13歳が、浅田の代名詞とも言える大技を手に入れる。今季は3回転ルッツ―3回転トーループの連続ジャンプが得点源の樋口は来季、トリプルアクセルをプログラムに組み込む方針だ。「まだ跳べていないけど、確率が良くなったら入れたい。これから絶対に跳ばなきゃいけない」と明かした。

 10年バンクーバー五輪で計3度トリプルアクセルを決めた浅田を見て、樋口はアクセルへの憧れを抱き、昨年から練習を開始。難しいジャンプでも、指導する岡島コーチが「全然怖がらない」と話すほど恐怖心はない。「来季からトリプルアクセルは必要。(海外には)もう下りている選手もいると聞きます」と同コーチも大技投入を後押しする。

 「出たいし、結果も残したい」と樋口が力を込める18年平昌五輪に向けては、さらに壮大なチャレンジが待つ。女子の4回転は、過去に安藤美姫がサルコーに成功した例があるだけ。樋口は成功すれば女子初となる4回転トーループの練習にも着手している。初の夢舞台にトリプルアクセルに加え、4回転という男子並みのプログラムで臨む可能性も十分だ。

 今季は来年3月4日開幕の世界ジュニア選手権(エストニア)を最大目標に据える。ジュニア世代もロシア勢は強力だが、「勝てるように努力していきたい」と気合十分。浅田は05年の同選手権で金メダルを獲得した。ジュニア世界一のタイトルから、黄金の五輪ロードが始まる。

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2014年12月30日のニュース