20年東京五輪 地方都市開催も 野球、ソフトも候補

[ 2014年11月20日 05:30 ]

東京五輪・パラリンピック組織委の森会長(右)と握手するIOCのコーツ調整委員長

 国際オリンピック委員会(IOC)と20年東京五輪・パラリンピック組織委員会は19日、大会準備状況を確認する第2回事務折衝を終え、都内で会見した。IOCのコーツ調整委員長がバスケットボール1次リーグの大阪開催プランに言及すれば、組織委の森喜朗会長は日本サッカー協会から1次リーグの大阪開催の要望があることを明かした。コーツ委員長は「他のチームスポーツでも、ホスト以外で(1次リーグを)持つのはあり得る」と話し、野球・ソフトボールが20年五輪で復活した場合、1次リーグが東京以外で実施される可能性が浮上した。

 IOCは18日、バッハ会長が進める中長期改革「五輪アジェンダ2020」の提案を発表。40項目の中には、「既存施設の最大限の利用」が含まれている。大半の会場が選手村から半径8キロ以内というコンパクトさが売りだったが、コーツ委員長は「8キロとかいうことよりも既存施設が重要視される」とし、「大きな施設を持っている地方に持っていくことが可能になる」と説明した。

 アジェンダには実施競技の選定で、開催都市が希望する複数の種目実施を提案できる項目も盛り込まれている。12月の総会で承認されれば、野球・ソフトボールが復活する可能性は大。「野球・ソフトはファンが多い。みんなが五輪に協力する追い風になる」と森会長。都内には東京ドームや神宮球場があるが、日本各地に充実した球場が存在し、既存施設の有効利用に合致。地方開催が実現すれば、6年後の夢舞台はまさにオールジャパン態勢になる。

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2014年11月20日のニュース