松山、6差後退も7位キープ 逆転米2勝へ「チャンスある」

[ 2014年10月13日 05:30 ]

第3ラウンド、7番でティーショットを放つ松山英樹(AP)

USPGAツアー フライズコム・オープン第3日

(10月11日 米カリフォルニア州ナパ シルベラードリゾート=7203ヤード、パー72)
 松山英樹(22=LEXUS)は6バーディー、3ボギーの69で回り、通算10アンダー、206で、首位と6打差に開いたものの7位をキープした。47位から出た石川遼(23=CASIO)は1イーグル、4バーディー、1ボギーの67で17位に浮上した。ベ・サンムン(28=韓国)が65をマークし、通算16アンダーで首位に立った。

 どうにか逆転が狙える位置に食らいついた。松山は「パーで抑えなければいけないところをボギーにしてしまったり、ちょっともったいなかったと思う」と不完全燃焼のラウンドながらも、順位はキープした。

 前日までほぼ完璧だったティーショットはやや乱れたが、「その分、アイアンはさえていた」と出だしの1番は左ラフからの第2打を5メートルにつけてバーディー発進。一時は通算12アンダーで首位に並んだ。しかし、17番パー4で突然ブレーキがかかった。

 この日、17番はティーが前に出され、300ヤード弱と短く設定されていた。「1Wで普通に打てば届く距離」と1オンを狙ったが、「ティーショットがずっと良くなかったのでミスが出てしまった」と左の林に曲げてしまった。木の下をくぐらせた第2打はグリーンを越え、次も寄せ切れずにボギー。18番も第1打を右のバンカーに打ち込み、手痛い連続ボギーで後退した。

 悔しい上がりに「最後の2ホールはとんでもないショットが出たのでさすがにイライラは出た」と苦笑したが、「それでも、昨シーズンの終わりのように(頭に)血が上ることなくできた」と精神面での成長を実感している。

 首位とは6打差。猛チャージが不可欠となったが、諦めていない。「上位も思ったほど伸びていなかったし、耐えられると思う」と状況を冷静に分析。2位とは2打差とあって、首位が伸び悩めば一気に混戦となる可能性もある。「15番くらいまで5アンダーくらいで回れば、残り3ホールでチャンスがあると思う」と大逆転での米ツアー2勝目へ、青写真を描いていた。

続きを表示

2014年10月13日のニュース