内村 個人総合5連覇へ万全!日本男子最多15個目メダルへ

[ 2014年10月9日 05:57 ]

調整を終えて引き揚げる内村航平(手前)と田中佑典(右奥)ら

体操世界選手権第6日

(10月8日 中国・南寧)
 9日の個人総合で前人未到の5連覇を目指す内村航平(25=コナミ)は、約1時間の最終調整を行った。前日(7日)の団体総合銀メダルで、内村の世界選手権のメダル数は14に。個人総合で表彰台に上がれば、日本最多15個の監物永三に並ぶ。女子団体総合決勝で日本は合計165・422点の8位に終わり、米国が179・280点で2連覇を果たした。

 納得できない銀メダルから一夜明け、万能キングの視線は個人総合に向いていた。この日は約1時間の最終調整。「(団体総合決勝の)筋肉痛もなく、それほど体は疲れていない。(4日の)予選後に上がってきた調子を維持している感じがある」。今大会開幕前は右ふくらはぎに違和感を抱えていたが、もう不安はない。

 団体総合決勝は地元・中国をリードして最終種目の鉄棒を迎えたが、中国の最後の演技で逆転された。36年ぶりの金メダルには、わずか0・100点届かず「言いたいことは山ほどある。場所の分の0・1点かな」と珍しく採点に不満を漏らした。ただ、銀メダルで世界選手権の通算メダル数は14となり、日本最多の監物永三の15個にあと1に迫った。

 昨年の世界選手権個人総合は91・990点で、2位の加藤に2点近い大差をつけた。今年は昨年よりも、Dスコア(演技価値点)が1点以上難しい構成で臨む。ライバルは団体総合決勝でも6種目出場した中国のトウ書弟(ショテイ)。完全アウェーの中、万能キングが異次元の演技を見せつけるつもりだ。

続きを表示

2014年10月9日のニュース