錦織 米留学支援の盛田氏に冗談交え感謝「優勝を見てもらうため…」

[ 2014年9月10日 07:42 ]

07年9月28日、奨学選手修了祝いで盛田会長と記念撮影する錦織圭(当時17歳)。盛田正明テニスファンド提供

テニス全米オープン最終日男子シングルス決勝

(9月8日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 日本から熱い思いで決勝を見届けたのが、日本テニス協会名誉会長の盛田正明氏(87)だ。盛田氏はソニー創業者の一人、故昭夫氏の実弟で、同社副社長を務めた後の03年に私財を投じ「盛田正明テニスファンド」を設立。錦織は基金の支援で、米フロリダ州のIMGアカデミーに留学し、英才教育を受けた。

 01年9月に初対面した際の印象は「(11歳の)かわいい坊や。ボール扱いが器用だった」と振り返る。06年6月の全仏オープン男子ジュニアダブルスを16歳で制した際は現地で観戦し「勝つことに集中していた。他の選手が走ってコートに行くのに、彼はテレテレ歩いている。マイペースを崩さなかった」と明かした。錦織は、試合後の会見で盛田氏に対し「次に優勝するのを見てもらうために、きょうは負けました」とジョーク交じりに感謝を示した。

 盛田氏は今後については「次の錦織圭を育てるのが楽しみ」と話し、第2のKei育成に力を注ぐ構えだ。

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2014年9月10日のニュース