“松山の妹分”13歳・田村が奮闘!暫定85位発進

[ 2014年6月26日 05:30 ]

<日本女子アマチュアゴルフ選手権初日>6番、グリーンでラインを見る田村仁美(左)とキャディーを務める松山英樹の姉・美瑚さん

日本女子アマチュア選手権第1日

(6月25日 茨城県東茨城郡大洗ゴルフ倶楽部=6346ヤード、パー72)
 雷による中断で39人がホールアウトできず日没サスペンデッドとなった。米ツアー初勝利を挙げた松山英樹(22=LEXUS)の父・幹男さん(60)がコーチを務める田村仁美(13=愛媛・高浜中2年)が初出場。6オーバーの78で暫定85位と出遅れたが、松山ばりの“怪物チャージ”で予選突破を目指す。67で回った佐藤耀穂(18=埼玉栄高3年)が暫定首位に立った。

 最強アマが腕を競う大舞台に“怪物”を育てた松山家から期待の13歳が送り込まれた。中学2年の田村は幹男さんが春から指導し、ベストスコアは69でハンデ0・9。それでも、この日は「最初3ホールは緊張で手が震えました。最後もダブルボギーでもったいなかった」と出だしからボギーが先行する展開で78を叩いたことを悔やんだ。

 兄の光正(みつまさ)さんが東北福祉大ゴルフ部で松山と同級生。その縁で幹男さんにゴルフを教えてもらうことになり、春に母とともに兵庫から愛媛へ引っ越した。朝はかつて松山も汗を流した砂浜でのアプローチとバンカー練習。夜は2時間の打ち込みで腕を磨く。身長は1メートル50で1Wの飛距離は210ヤード。飛ばない分、正確性で勝負し、11番パー4は残り150ヤードの2打目をピンそば2メートルにつけた。バーディーはならなかったが、きっちりパーを拾った。

 昨年末には一時帰国した松山に指導してもらい「苦手だったバンカーが好きになった」という。この日はバンカーには一度も入れなかったが、カップをオーバーさせるような強気なパットは松山をほうふつさせた。さらに今大会はキャディー経験のある松山の1学年上の姉・美瑚(みこ)さんがバッグを担いでいる。大会前には美瑚さんの携帯アプリ、ラインを通じ、松山から「通過点だと思って気楽にプレーするように」とエールを送られた。松山家総出の応援に「頑張りたい」と感謝をスコアで返すつもりだ。

 会場は松山が昨年5月のダイヤモンド・カップで優勝を飾った縁起の良い場所だ。当時のプレーは「テレビで見ていました」と闘志は目に焼き付いている。予選突破は上位32人。猛チャージが必要となってくるが「きょうの惜しいパットが全部入れば予選通過できると思う」と強気に語った。

 ◆田村 仁美(たむら・ひとみ)2000年(平12)8月3日生まれ、兵庫県出身の13歳。兄・光正さんの影響で3歳からゴルフを始める。12年全国小学生大会3位。14年関西女子アマ20位。得意クラブはSW。目標とする人は松山英樹。1メートル50。

 ▽競技方法 予選は2日間36ホールのストロークプレーを行い、上位32人がマッチプレーに進む。1回戦から準決勝までは18ホール、決勝は36ホールで争われる。

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2014年6月26日のニュース