奈良 身長差30センチ…元女王ビーナスにストレート負け

[ 2014年6月26日 05:30 ]

女子シングルス2回戦でビーナス・ウィリアムズ(右)と対戦する奈良くるみ

ウィンブルドン選手権第3日

(6月25日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 女子シングルス2回戦で世界ランキング41位の奈良くるみ(22=安藤証券)が過去5度の優勝を誇る第30シードのビーナス・ウィリアムズ(34=米国)に6―7、1―6で完敗。24日の男子シングルスでは杉田祐一(25=三菱電機)と伊藤竜馬(26=北日本物産)が初戦で姿を消した。

 開始前にネットを挟んで向かい合うと2人の“高低差”が際立った。奈良は世界ランク上位100人で最低身長の1メートル55。ウィリアムズは3番目に高い1メートル85。サイズの違いをはねのけて奮闘した奈良だったが、元女王の壁は高かった。

 「どんな時も自分のプレーを貫き通して、自分の足を生かした方がいいと思った」と芝の上でも、ウィリアムズ相手にも粘り強いストロークを心掛けた。第1セットはそのストローク戦で優位に展開し、タイブレークまで持ち込んだ。しかし、決め手となる武器がないままでは最後の一押しができない。「ビーナスはサーブの力は大きいし、ネットでは体が大きく感じた」と第2セットはギアを上げてきた相手に防戦一方。左臀部(でんぶ)にも痛みが出て、第2ゲームから6ゲームを連取されて終戦となった。

 4月のフェド杯から欧州遠征が続き、全仏オープン後は日本に一時帰国した。わずか4日間の滞在だったが「大阪で練習できていいリフレッシュができた」と気持ちを切り替えて臨んだ4年ぶりの聖地。「結果はケガのせいではないしベストのプレーができた」と悲観することなく前を向いた。

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