松山にウッズの師が太鼓判「メジャー勝つ可能性は高い」

[ 2014年6月13日 05:30 ]

リッキー・ファウラー(中)、ジョーダン・スピース(右)らと10番からスタートする松山英樹

USPGAツアー全米オープン第1日

(6月12日 米ノースカロライナ州パインハースト パインハースト・リゾート=7562ヤード、パー70)
 男子ゴルフの今季メジャー第2戦が開幕し、松山英樹(22=LEXUS)は10番から出てバーディー発進した。しかし、16番でボギーを叩きイーブンで折り返すと、1、2番の連続ボギーで2オーバーに後退した。米ツアー1勝を挙げた松山は開幕前日にタイガー・ウッズ(38=米国)のスイングを指導するショーン・フォーリー氏(40=カナダ)から能力を高く評価され、今大会での活躍に太鼓判を押された。

 ブラジルで決戦を控えるサッカー日本代表のように、松山は青いウエアに白のパンツの“サムライカラー”で勝負に臨んだ。出だしの10番パー5。第1打は3Wでフェアウエーに運び、2打目も慎重に刻んだ。そして、150ヤードの3打目をピン左3メートル弱につけると、真ん中から沈めてバーディー発進。その後もパーを並べたが、16番でボギーを叩きイーブンで折り返した。1番パー4は2打目が右へ出てグリーンからこぼれ、ウエッジでの3打目は弱く3メートルのパーパットも外してボギー。2番も落として2オーバーとなった。

 超一流を肌で知る男から絶賛された。「長いクラブも何でもこなせるオールラウンダー。もちろん、メジャーにも勝つ可能性は高い。オーラがある」と。言葉を贈ったのはウッズのコーチとして知られ、昨年覇者のローズらも手掛けるフォーリー氏。若手の中では、松山と今年のマスターズで2位の新星スピースが「抜けている」と言い、「教えてみたい」と指導にも名乗りを上げた。

 大会前日は最高気温35度超。体力の消耗を考えてか、まだ涼しい午前7時前に10番を出て、グリーンの転がりを確かめるようにパットに時間を割いた。グリーンの硬さや形状を考えれば、グリーンを狙うショットでピンにつけるのは至難の業。「パットが自然と長くなると思う」と距離のあるパットをカップに沈めるイメージをつけた。

 現在世界ランクは13位。ウッズが主催する12月の「ワールドチャレンジ」の出場も射程圏内だ。メジャー覇者、世界ランク11位以内など厳しい条件を乗り越えた18人が技を競う最高峰。勝てば現実となる夢に向かい、怪物の戦いが始まった。

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2014年6月13日のニュース