トヨタ車体が初V 「自分で考えてやる」泉川イズム浸透

[ 2014年5月7日 05:30 ]

12度目の優勝を果たし、胴上げされるパナソニック・南部監督

バレーボール全日本男女選抜大会最終日 トヨタ車体3―1東レ

(5月6日 大阪市中央体育館)
 男女の決勝が行われ、女子は初めて決勝に進んだトヨタ車体が4年ぶりの優勝を狙った東レを3―1で破り、初優勝した。男子はプレミアリーグ王者のパナソニックが04年以来の頂点を目指したJTを3―1で退け、2年ぶり12度目の優勝を果たした。最高殊勲選手は女子はトヨタ車体のカナニ・ダニエルソン(24=米国)が初めて選ばれ、男子はパナソニックの清水邦広(27)で4年ぶり3度目の受賞となった。

 就任2年目で泉川監督の哲学が花開いた。「言われていることをやるのでは通用しない。自分で考えてやる」。10得点を叩き出した山田は「うまくなるのも下手になるのも自分の責任」と話し、竹田主将も「精神的に強く、技術的にうまくなるには自分たちでやるしかない」と“泉川効果”を認めた。

 かつて日本男子の中軸として活躍した指揮官は女子の監督は初めてだったが“自分で考えるバレー”は苦しみ抜いた第3セット以降に生きた。竹田主将は「いなくていい人はいない。全員で攻めていこうと思った」と“全員バレー”を勝因に挙げた。泉川監督は東レで現役時代も優勝。「(選手と監督での優勝は)両方とも気持ちいいです」と喜びに浸った。

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2014年5月7日のニュース