格が違う!鶴竜 遠藤を20連破、余裕のアドバイスも 

[ 2014年2月28日 05:30 ]

大関鶴竜(右)と稽古する遠藤

大相撲春場所

(3月9日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 格の違いと言ってしまえばそれまでか。大相撲春場所(3月9日初日、ボディメーカーコロシアム)で綱獲りに挑む大関・鶴竜(28=井筒部屋)が27日、大阪市西成区の井筒部屋で、出稽古に来た幕内・遠藤(23=追手風部屋)と連日の申し合いを行い、20番で全勝。非公開でやはり20番を取り、遠藤を「話にならなかった」と嘆かせた前日同様の圧倒的な内容にも「(遠藤は)きのうより立ち合いが良かった。緊張が少しとれたのかな」と涼しい顔だった。

 鶴竜にとって綱獲りがかかる春場所。遠藤は大事な初日に対戦する可能性がある前頭筆頭だが、稽古後には話しかけてきた相手と談笑し「自分の相撲を見つけた方がいい」と気前よくアドバイスする余裕も見せた。

 取り口も一気の寄りや豪快な投げなど多彩。左四つが得意な遠藤が左をねじ込もうとしても、右前まわしを引きつけて左まわしを取らせない場面が目立った。稽古後の談笑での技術的なやりとりは明かさなかったが、立ち合いやまわしの取り方について鶴竜なりの考えを伝授したようだ。「彼は好青年。爽やかですね」。まわしは取らせなくても、ハートはガッチリつかまれた。

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2014年2月28日のニュース