早大 3季ぶり筑波撃破 対抗戦初出場SO浅見が決勝PG

[ 2013年9月30日 06:00 ]

 関東大学ラグビー対抗戦は29日、各地で2試合が行われ、早大はロスタイムに対抗戦初出場の2年生SO浅見晋吾(桐蔭学園)が決勝PGを決め、20―17で3季ぶりに筑波大を下した。同リーグ戦1部も各地で2試合が行われ、日大は15―12で拓大に競り勝った。

 新星の右足が試合を決めた。17―17のロスタイムに敵陣でPKを獲得。途中出場の浅見が右足を振り抜くと、ボールはポストど真ん中を通り抜けた。「気持ちで入れたゴール」。1メートル71の小兵は照れくさそうに笑った。

 NECでFBとして活躍した父・正信さんの影響で小学4年からラグビーを始めた。早大には桐蔭学園時代からの先輩SO小倉の後を追って入学した。「全てにおいてレベルが高い」と目標にする先輩が2日前の練習で右手の指を骨折し、急きょ浅見のベンチ入りが決まった。試合前に小倉から「いつも通りやれ」と声をかけられ、「力になった」と大役を果たした。

 劇的な勝利を飾ったが、後藤監督は「このチームはまだ勝ち方というものを知らない」と表情は厳しい。その視線の先には3年ぶりの対抗戦V。一つの勝利に満足してはいられない。

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2013年9月30日のニュース