八百長報道、協会が勝訴 「裁判でうそ」認めず

[ 2013年7月10日 16:32 ]

 大相撲の八百長疑惑を報じた記事の名誉毀損訴訟で敗訴したノンフィクションライターの武田頼政さんが、敗訴後に「八百長メール」問題が発覚したことを受けて逆に日本相撲協会に1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は10日、請求を棄却した。武田さんは控訴する方針。

 武田さんは「八百長が存在しない、とうそをついて裁判所をだました」と主張したが、後藤博裁判長は「記事が指摘した特定の取組に八百長は認められず、協会が虚偽を主張して裁判所を欺いたとはいえない」と判断した。

 判決によると武田さんは2007年に発売された「週刊現代」に掲載された元横綱朝青龍関の八百長疑惑などの記事を執筆。協会や力士らが損害賠償などを求め提訴し、敗訴が確定した。

 日本相撲協会は「主張が全面的に認められ、極めて妥当な判決だ」とコメントした。

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2013年7月10日のニュース