山県 100メートル「出し切った」日本勢歴代3人目メダル

[ 2013年7月10日 06:00 ]

男子100メートル決勝、10秒21で2位の山県亮太(手前)

ユニバーシアード夏季大会第3日

(7月8日 ロシア・カザニ)
 8日、陸上男子100メートル決勝で21歳の山県亮太(慶大)が10秒21で2位に入った。この種目の日本勢のメダル獲得は1965年ブダペスト大会で優勝した飯島秀雄、2009年ベオグラード大会で3位の江里口匡史に続いて3人目となる。

 銀メダルを首に掛けた日本のエースは、表彰台ですがすがしい表情を浮かべた。陸上男子100メートルの山県は、日本勢48年ぶりの金メダルには届かなかったが、3人が同タイムでなだれ込んだ2位争いを制し「負けてしまったが力は出し切った」と潔く言った。

 決勝は、両隣が黒人選手。威圧感に動じることなく、ピストルへの反応時間は2番目の0秒157だった。滑らかに加速したが、優勝した南アフリカ選手に中盤以降に引き離され、0秒11差でフィニッシュした。この日のレースは雨が降り肌寒さもあった。難しい条件下での決勝の10秒21に「まあまあ。もうちょっといいタイムを出せるようにしたい」と話した。日本人初の9秒台はならなかったが「いい感覚はつかんでいる」と力を込める。8月に同じロシアで開催される世界選手権に向け「本番までに強さを磨きたい」と語った。

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2013年7月10日のニュース