10秒30で山県V「僕が先に」9秒台出す!

[ 2013年5月20日 06:00 ]

男子100メートル決勝、10秒30で初優勝した山県亮太。右は2位の飯塚翔太

関東学生対校選手権

(5月19日)
 ワンダーボーイとの再戦へ気合十分だ。陸上の関東学生対校選手権第2日が国立競技場で行われ、男子100メートル決勝はロンドン五輪代表の山県亮太(20=慶大)が10秒30で初優勝。向かい風1・4メートルで記録は平凡ながら「褒められたタイムでもないけど、悲観するタイムでもない」と納得の表情だ。

 4月の織田記念では17歳の桐生に決勝で0秒01差で敗れて2位。桐生がこの日、6月の日本選手権に出場する意向を示したことで、山県は「もう一回一緒に走って今度は勝ちたい。勝って日本一になりたい」と力を込めた。9秒台一番乗りは高校生に譲るわけにはいかない。「僕が先に出す必要がある。(重圧などで)桐生は今でも十分、苦しいと思う。桐生に背負わせたくない」。20歳とは思えない責任感を推進力に変え、“10秒の壁”に挑む。

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2013年5月20日のニュース