桐生 200メートル自己新Vも高校記録届かず

[ 2013年5月20日 06:00 ]

200メートル決勝で20秒59のタイムで優勝した桐生(左から2人目)

京都府高校総体京都市内大会

 陸上男子100メートルで日本歴代2位、現役最速10秒01の記録を持つ桐生祥秀(17=京都・洛南高)は19日、京都市の西京極陸上競技場で行われた京都府高校総体京都市内大会の200メートルに出場し、自己ベストを0秒11更新する20秒59で優勝した。来月7日開幕の日本選手権(東京・味の素スタジアム)で100メートルに出場する意向を示し、同時に高校総体での優勝も目標に掲げた。

 場内がため息に包まれた。後続をぶっちぎりゴールした桐生は掲示板で20秒59の数字を確認すると顔をしかめた。「正直、悔しい気持ち」。狙っていた高校記録20秒57に及ばなかった。「また0秒02か」。4月の織田記念の100メートルで出した10秒01も目標の9秒台には0秒02及ばなかった。偶然の符合に苦笑いした。

 200メートル出場は今季初めて。準決勝は残り50メートルを流しながら、昨年10月にマークした自己ベストに並ぶ20秒70でトップ通過。決勝での好記録に期待が高まったが、レース間隔が1時間15分と短く「疲れがあった」。さらに断続的に降った雨の影響で走路の一部に水たまりができる悪条件も重なった。

 それでも17歳はすぐに明るさを取り戻し、日本選手権100メートルに出場する意向を表明した。全国高校総体の京都府予選、近畿予選と合わせ3週連続の試合出場。「去年は(この時期に)ケガで思うような結果を出せなかった。ケガなく3つの大会を乗り越えられるように頑張りたい」。日本選手権で8位以内なら世界選手権(8月、モスクワ)の代表に決まる。ワンダーボーイは高校王者と世界進出を同時に追いかける。

続きを表示

2013年5月20日のニュース