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康生監督ら“複雑”穴井V 他選手に奮起促す「意地を」

決勝で原沢に勝った穴井(右)が喜びを爆発させる

柔道全日本選手権
(4月29日 東京・日本武道館)
 今大会での引退を表明していた穴井隆将(28=天理大職)が決勝で原沢久喜(20=日大)に優勢勝ちし、4年ぶり2度目の優勝を果たした。ロンドン五輪男子100キロ級での惨敗を糧に花道を飾った穴井とは対照的に、あらためて浮き彫りとなったのが重量級の地盤沈下。初出場の原沢の奮闘はせめてもの救いだったが、世界選手権(8月27日開幕、リオデジャネイロ)に向けても明るい材料は乏しいままだった。

 有終の美を飾って晴れやかな穴井とは対照的に、代表首脳陣の表情は複雑だった。昨年は中量級の加藤に優勝をさらわれ、今年は引退を表明して「そんなに稽古もできていない」選手に全日本のタイトルを明け渡した。

 一昨年の世界選手権、昨年のロンドン五輪と日本の最重量級は表彰台にすら登れていない。低迷の流れはここでも断ち切れなかった。屋台骨を背負うべき選手は相次いで穴井に苦杯をなめた。準々決勝の百瀬優(旭化成)は僅差で敗れ、準決勝の石井竜太(日本中央競馬会)もわずか14秒で一本負け。躍進が期待された七戸龍(九州電力)も3回戦で32歳の棟田康幸(警視庁)に判定負け。ベテランにいいようにいなされ「思い通りの組み手をさせてくれない。全然試合をした気がしない」と力なく首を振った。

 男子代表の井上康生監督は「他の選手には意地とか自覚を見せてほしかった」と惨敗した選手たちに厳しい目を向けた。斉藤仁強化委員長も「連覇が懸かっているわけでもないのに、何を意識して硬くなってんだ。みんな挑戦者のはずだろう」とあきれ顔だった。

 唯一、気を吐いたのは20歳の原沢だけ。1メートル91の長身を利して内股を武器に決勝進出。初出場初優勝の期待も高まったが、決勝では突っ張り棒のような穴井の釣り手を攻略できずに優勢負け。得意の内股をすかされてからは攻めにも迫力を欠き「優勝したかった。技術不足」と肩を落とした。

 井上監督は原沢を評価しつつ「原沢以外の選手で期待を持たせる選手はいなかった」とばっさり。世界選手権の代表選考についても「重量級は混戦。しかもレベルが高くない」とどんぐりの背比べを嘆くありさまだった。

[ 2013年4月30日 06:00 ]

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