真央「レベル戻ってきている実感ある」も コーチは不安

[ 2013年4月11日 06:00 ]

世界フィギュア国別対抗戦の公式練習で氷上を舞う浅田

 ノーミス締めで勝負のソチ五輪シーズンにつなげる。フィギュアスケートの団体戦・世界国別対抗戦は11日、東京・国立代々木競技場で開幕。10日は公式練習と会見が行われ、今季ラストの公式戦に向け、浅田真央(22=中京大)は「とても気に入っているSPとフリーを、しっかりと最後まで滑りきることが目標」と力を込めた。

 3月の世界選手権では銅メダル。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)はSP、フリーともに両足着氷気味だったが、認定された。「自分のレベルが戻ってきている実感がある」。今季の最大目標だった同選手権後、今大会に向けては調整が難しかった。佐藤信夫コーチ(71)は「テンションが下がるのは仕方がない。世界選手権前ほどの滑り込みができていない」と説明した。

 名伯楽の不安をよそに、浅田のコンディションは上々だ。この日の公式練習ではトリプルアクセルをクリーンに着氷し、3―3回転のコンビネーションにも成功。試合形式は違うものの、ソチ五輪団体戦の予行演習にもなる一戦。「笑顔で“良かった”と思えるように頑張る」と闘志を高めていた。

 ▽世界国別対抗戦 日本、カナダ、米国、ロシア、フランス、中国が出場。各国男女各2人、ペア1組、アイスダンス1組が演技(日本はペアはなし)し、各種目の優勝者に12点、2位に11点、3位に10点、男女の最下位に1点、ペア・アイスダンスの最下位は7点が与えられ、得点合計で争う。

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