国体王者、実力通り白星発進 元甲子園球児は悔しいデビュー

[ 2013年1月15日 11:29 ]

前相撲に出場し、白星デビューの阿武咲(左)

 大相撲初場所3日目の15日、東京・両国国技館で前相撲が始まり、多彩な経歴を持つ今場所の新弟子が初土俵を踏んだ。2000年以降の初場所では04年の25人に次ぐ16人の新弟子を数え、興行ビザ取得の関係で来場所初土俵のモンゴル出身力士を除く15人がデビューを果たした。

 昨秋の国体少年個人を制し、青森・三本木農高を1年で中退した打越改め阿武咲(阿武松部屋)は幸先よく白星スタートを切った。部屋では三段目上位と稽古をしており「強くなることだけを考え、前に出る相撲で頑張る」と力強く話した。

 東都大学野球リーグの亜大から角界に飛び込んだ22歳の元甲子園球児、森宗(藤島部屋)は16歳の梅津(錣山部屋)に完敗した。91キロの軽量で、相手と50キロ以上の体重差が響き「これからしっかりと稽古を積んで相撲を取りたい」と巻き返しを誓う。

 元大関琴光喜らを指導した鳥取城北高相撲部の石浦外喜義監督の長男、石浦(宮城野部屋)は元世界ジュニア王者の地力を発揮して勝利。新弟子検査で髪の毛を逆立たせて身長制限(167センチ)をぎりぎりでクリアし、話題を呼んだ伊藤改め爆羅騎(式秀部屋)も白星を手にした。

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